美容インストラクターの経験を生かし、脱毛や美容について正しい知識を学べることで人気のYouTuber のべちゃんによる「のべちゃんねる」。今回は、のべちゃんに肌を傷つけずに剃毛する方法を教えてもらいました。
──「美容インストラクター」とは、どんなお仕事なのでしょうか?
美容メーカーで、インストラクターとして脱毛機を導入するエステサロンに出向き、機器の使い方や脱毛についての知識や技術を教育する仕事をしていました。それ以前は、トータルエステティックのエステティシャンとして約4年、大手脱毛サロンの教育トレーナーとして約3年間働いていました。たくさんの方の肌を見たり、相談を受けたり、脱毛についても携わる機会が多くありました。
──そこからなぜYouTuberに?
美容インストラクターをしている時に、ふと「YouTubeやりたい」と思いまして(笑)エステサロン向けに私が教えている内容は、一般の方が聞いても参考になることも多いなと。企画書を作って社長に提出して、一から自分でやってみました。出張が多い業務だったので、たまにオフィスに出社する時に撮影して、移動中の新幹線や飛行機の中で編集して。全て一人でやっていたので楽ではなかったのですが、開始4ヶ月くらいで視聴者数が1万人くらいになりました。元々新しいことにチャレンジするもが好きだったので『もっとYouTubeを頑張ってみたい!』と思い、退職してYouTubeを本格的にスタートすることにしました。
──今日は、肌を傷つけない自己処理の方法について教えていただければと思います。エステサロンに行くと、自分では剃れきれなかった毛もきれいに処理してくれますよね。きれいに剃れるプロのコツを教えてください。
正直、きれいに剃れるか剃れないかはアイテム選びも重要だと思います。使うものによって仕上がりが全然違います。私が使わないで!と常々注意喚起しているのは、T字のカミソリです。
プロの現場でも使用されている顔用電気シェーバー
──T字のカミソリは、なぜNGなのでしょう?
T字のカミソリを使っている美容クリニックやエステサロンって見たことないですよね? それは、肌へのダメージが大きいから。3枚刃、4枚刃で深剃りしてしまうし、剃った後にツルっとしているのは角質層まで剥ぎ取ってしまっているからです。一回のT字カミソリ使用で、ラップ1枚分くらいの肌を削っているという説も。仕上がりはよく見えるかもしれないですが、使い続けると肌へのダメージは大きいです。
肌が乾燥していたり、赤くなってしまっているお客様に「普段の自己処理は何をしていますか?」と聞くと、T字カミソリを使っている方が多かったです。
──ツルっとしているのはよくなかったんですね。
他にも自己処理にはたくさんの方法がありますが、毛抜きは言わずもがな肌によくないですよね。脱毛するにしても毛に脱毛のライトが反応しなくなるのでよくありません。毛穴への負担も大きいので、毛嚢炎になったり、埋没毛ができたり、毛穴が目立つようになりがちです。
──最近では、“肌に優しい”という除毛クリームも最近よく見かけますがどうですか?
除毛クリームも絶対にやめてほしいもののひとつです。除毛クリームは、簡単に言うとタンパク質を溶かす薬です。ということは、肌もたんぱく質なので一緒に溶かしてしまうので、肌へのダメージがとても大きい。除毛クリームを使った後は、肌がつるんとしませんか? それは、クリームが角質層を溶かしてしまっているから。一回であれば仕上がりに感動するかもしれませんが、使い続けると肌が乾燥しがちです。
今、消費者庁の美容部門でトラブル件数の第一位が除毛クリームだそうです。特に、ヒゲや足に使う男性のトラブルが多いんだとか。
「子供も使える」「肌に優しい」というキャッチコピーを見ると大丈夫かなと思うかもしれませんが、毛を溶かすものが優しいとは思えないですね…。
──自己処理には、何を使うのがいいのでしょう?
深剃りができないというデメリットはありますが、電気シェーバーが一番肌へのダメージもなく、簡単にできるアイテムだと思います。エステサロンや美容クリニックでスタッフや看護師さんが使用しているのも電気シェーバーですよね? プロの現場では、基本的に顔用のシェーバーで全身を剃っています。ボディ用に比べると肌への当たりなども優しい仕様になっているからということもあります。
──顔用とボディ用でも違うんですね。
ボディ用の方が毛の太さに合わせて刃のギザギザの幅が大きかったり、モーターのパワーが強いようです。自分で剃るときれいに仕上げるのは難しいですし、自分で剃る場合なら、部位毎にシェーバーを変えると衛生的にもいいですね。VIO専用電気シェーバーなどはネット刃がついていて、深剃りができたり、T字カミソリよりも肌への負担も少なく、肌を切ったりする心配なく安心して使えます。
顔用のシェーバーは、刃のギザギザが細かく、細くて短い毛もキャッチできるようになっているんですよ。だから部位ごとに複数購入するのが難しく、1つのアイテムで全身処理するのであれば、顔用シェーバーがおすすめです。


──自分で剃る場合のコツはありますか?
肘は、手先から自分側へ。肘は曲げて、カーブのところは曲線に沿うようにシェーバーをすべらせます。
剃りにくいところは、肌を引っ張って毛を立たせながらシェーバーを滑らせるとうまく剃れますよ。例えば、ヒゲやVIOはいろんな方向に生えていて、同じ方向から何度やっても剃れないことがあります。そんな時には、毛を立たせた状態にすると剃りやすくなります。
──顔はどうでしょう?
「顔の産毛の正しい剃り方!」という一緒に顔のシェービングができる動画を出していて、詳しくはこの動画をご覧いただければと思いますが、基本的には顔を皮膚を伸ばしながらやるとやりやすいと思います。
下から上に沿うと細かい部分もきれいに処理できます。もみあげは、全部沿ってしまうと、不自然な印象になってしまうので、耳側から鼻側にシェーバーを動かすと失敗しません。生え際も同様に、髪を剃ってしまう可能性があるので、上から下にすると安全です。
──なるほど!エステティシャンの視点で、脱毛すべきおすすめパーツはありますか?
手・脚・ワキをやる方は多いと思うのですが、うなじをケアすると印象がかなり変わります。私は職業柄、電車に乗ると前にいる人のうなじや背中を見てしまうのですが、意外と見られている場所なんです。
──のべちゃんのうなじきれい!(一同ざわつく)
うなじは、脚や腕と比べて人気の部位ではないですが、ケアすると垢抜けますよね。
エステや美容クリニックの脱毛メニューの「顔」は、耳から前の範囲を指すことが大半です。うなじは耳から後ろのパーツになりますが、意外と見える場所。うなじのかたちも動画で紹介しているのでぜひ見てください。
──最後に、自己処理をしはじめたり、脱毛が気になっている方へのアドバイスはありますか?
脱毛や除毛後には保湿もセットでしてほしいことと、「T字カミソリは使わないで!」ですね。肌へのダメージを最小限にして保湿を徹底することが美肌への道です!
のべちゃん
エステティシャンや美容インストラクターとしての経験をもとに、正しい脱毛の知識や美容情報を発信しているYouTuber。たくさんのお客様に接してきたからこそ伝えられる、人には聞きにくいけれど知りたい情報が人気。
#スムーズスキン